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シックハウス症候群とは?症状・原因・対策を総まとめ!

シックハウス症候群とは住環境を悪化させる問題として話題になっている健康被害の一つです。

健康的で安全な住生活を送るためにはシックハウス症候群対策をすることが重要です。

ここではシックハウス症候群とは何かを症状や発生している背景も含めて紹介します。

原因と対策を総まとめして説明するのでご活用ください。

シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは住宅などの建物の中で汚染のある空気環境で過ごすことにより体調や健康にトラブルが発生することを指します。

症候群と言われているのは症状を1つに特定することはできず、個人差によって症状が出ない人もいれば多数の症状を同時に発症することもあるからです。

シックハウス症候群は健康生活を送れる住まいづくりをする上で対策が必要なので、厚生労働省や地方自治体からも注意喚起がおこなわれています。

シックハウス症候群の症状

シックハウス症候群の症状には個人差があります。

以下のような症状が初期に自覚症状として出てくることが多くなっています。

  • 目がチカチカする
  • 喉が痛い
  • 頭が痛い
  • 鼻水が止まらない
  • めまいがする
  • 疲れやすい
  • 集中できない
  • 吐き気がする
  • 息苦しい
  • 動悸がする

「この部屋にいると普段とは違ってつらい」と思ったらシックハウス症候群を疑った方が良いでしょう。

シックハウス症候群が起きている背景

シックハウス症候群は近年になって住まいの課題として大きく取り上げられるようになりました。

シックハウス症候群が起きるようになった背景としては住宅の気密化が挙げられます。

エコな住宅を作り上げるために気密性を向上させて、断熱性能の高い住宅にする傾向が強まりました。

結果として室内にシックハウス症候群の原因になる物質や生物が留まりやすくなって高濃度で存在する状況が生まれています。

ストーブやガスコンロによる一酸化炭素中毒の発生は気密性の向上に伴う典型的なトラブルです。

以前は問題にならなかった日常的なことがトラブルを引き起こすようになっています。

シックハウス症候群もその一つとして対策の必要性が高まっています。

シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群の原因は枚挙にいとまがないですが、代表的なものを挙げると以下の通りです。

  • ホルムアルデヒド
  • 窒素酸化物
  • 硫黄酸化物
  • 有機溶剤
  • 防虫剤
  • 防アリ剤
  • カビ
  • ダニ

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質として頻繁に話題に取り上げられています。

合板や塗料などに用いられている揮発性の高い物質で、シックハウス症候群の症状の原因になるリスクが高いことが知られています。

窒素酸化物や硫黄酸化物はストーブやガスコンロなどで発生しやすい刺激物です。

有機溶剤は塗料に含まれていることが多く、内壁の塗り替えをしたときや、新築の住宅などで問題になる場合があります。

防虫剤や防アリ剤にもパラジクロロベンゼンやクロルピリホスなどのシックハウス症候群の原因物質が含まれていることがあります。

カビやダニもアレルギー反応を通してシックハウス症候群の原因になるので注意が必要です。

シックハウス症候群の対策

シックハウス症候群の原因はさまざまですが、基本的に化学物質やカビ・ダニなどのアレルゲンが原因です。

全体像がわかっていれば対策するのは決して難しくありません。

ここでは具体策を紹介するので実践してみてください。

こまめな換気

シックハウス症候群対策の基本はこまめな換気です。

原因の化学物質やカビ・ダニを減らすだけで症状が出なくなります。

気密性が高い住宅になったことで起こり始めたトラブルなので、まずは換気による対策を進めましょう。

カビ・ダニの発生防止

カビ・ダニについては発生しないようにするのが最も重要です。

カビやダニは室内をきれいにしたり、エアコンのクリーニングを徹底したりするだけでも減らせます。

毎日の掃除を丁寧におこなう、お風呂やキッチンなどの湿度の高い場所は換気をして乾燥させるといった対策をするとカビやダニの発生リスクが低下します。

建築・リフォーム時の対策の徹底

シックハウス症候群の対策として住宅の建築やリフォームのときに、原因になるような化学物質を使わないようにしたり、ストーブやコンロなどのリスクがある設備を避けたりするのは効果的です。

ホルムアルデヒドを使用していない無垢材を使用する、床暖房にしてストーブは使わない、オール電化にしてガスコンロは使わないといった対策ができます。

建築のときにもリフォームのときにも意識して、健康的に過ごせる住環境を作りましょう。

まとめ

シックハウス症候群とは化学物質やカビ・ダニなどが原因となってさまざまな症状を引き起こす現象を指します。

目や喉の痛みなどの症状から始まることが多いですが、個人差が大きいので一概には言えません。

住宅の気密性の向上によって副次的に起こるようになった住環境問題の一つです。

換気を心がけて原因を除去できるようにしつつ、化学物質の少ない建築・リフォームの施工をするのが重要な対策なのでぜひ試してみてください。