健康的な住生活には無垢材のフローリングが良いとよく言われています。
無垢フローリングと健康の関係について詳しく知りたいと思っている方もいるでしょう。
この記事ではフローリングに無垢材を使用することで健康的に生活できる理由を紹介します。
健康的に生きる上で無垢フローリングが重要な理由もまとめたので、ぜひ検討してみてください。
もくじ
健康的な住生活を支える無垢フローリングの効果・作用
健康的な住生活を送るには無垢フローリングの部屋にするのがおすすめです。
フローリングの床は耐久性が高く、掃除もしやすいなどのさまざまなメリットがあることが知られるようになって人気が高まっています。
無垢材のフローリングなら健康的に過ごせる環境にできるので、効果・作用についてポイントを押さえておきましょう。
温もりを感じられる
無垢フローリングは温もりを感じられます。
コンクリートや金属に比べると木材は熱伝導率が低いので、床下からの冷気を伝えにくい性質があります。
日本人が昔から親しんできた素材で自然な温もりを本能的に感じられるのが特徴です。
湿度を適度に保てる
無垢材のフローリングは調湿効果を持っています。
住環境は適度な湿度があるのが理想的で、湿度が40%くらいになると乾燥で肌荒れや口の渇きが起こりやすくなり、70%以上になると不快感が生まれます。
無垢材は湿気を吸収・放出する両方の特性があるのが特徴です。フローリングに使用すると50%~60%くらいに湿度を調湿できるので快適な住環境ができます。
硬さと柔らかさのバランスが良い
無垢フローリングは無機質ではなく、包容力のある硬さと柔らかさのバランスを持っています。
無垢材は合板と違って自然な木材のクッション性能を持っているのが特徴です。触感が直感的に柔らかく、受け入れてくれるような心地よさがあります。
美しさと香りが癒しになる
人は自然の中で生きてきた歴史があり、本能的にナチュラルさに癒されます。
森林浴でリフレッシュしている人もいるかもしれません。木の木目や木肌のパターンには「ゆらぎ」があって、見ているだけで直感的に安らぎを感じます。
無垢材ならではの美しさがストレスを軽減してくれます。木材に含まれる香り成分にもストレスの緩和作用があるため、フローリングはストレス社会と言われる現代社会で健康に生きるのに重要と言えるでしょう。
睡眠の質を向上させる
健康的な生活を送るには毎日深い睡眠を取れることが大切です。無垢フローリングによって睡眠の質を向上させられるという実験データがあります。
新産住拓株式会社による実験によってスギの無垢材を用いている部屋では、脳波測定によると浅い睡眠よりも深い睡眠の時間が長いということが示されています。
睡眠時無呼吸症候群などの睡眠に関連する健康的なトラブルが多い現代の状況を考えると、無垢材に囲まれて過ごせるようにするのは大切です。
抗菌・抗ウイルス作用がある
フローリングに無垢材を用いると抗菌・抗ウイルス作用があることも新産住拓株式会社による実験によって示されています。
健康的な生活を送るには細菌やウイルスによる感染症のリスクを下げたいと思うのは当然でしょう。
同社による検証実験ではスギやヒノキなどの無垢材を用いると黄色ブドウ球菌と呼ばれる、いわゆる風邪の細菌やカビなどの繁殖を抑えられることが示されています。
スギを使用することでインフルエンザウイルスの感染力の低下にも寄与することを実験的に示しています。
感染リスクを減らして健康的に生きるには無垢フローリングが良いと考えられるでしょう。
無垢材のフローリングの健康メリット
フローリングには健康的な住生活を送れるようにする作用・効果がありますが、無垢材を選ぶ必要があるのでしょうか。
これまで述べてきたように無垢材だからこそのメリットもあります。しかし、合板のフローリングの方が安価だから、できれば合板にしたいという場合もあるでしょう。
結論としては健康的に生活できるようにしたいなら合板よりも無垢材のフローリングがおすすめです。
無垢材は加工工程が少ないので香りや抗菌成分などのロスが少なく、合板と違って自然な触感を持っているからです。
また、合板の製造ではホルムアルデヒドなどのハウス症候群の原因になる物質を使っていることがあります。無垢材では余計な有害物質を使っていることはないので安心です。
まとめ
健康的な住生活を送るのに無垢材のフローリングはおすすめです。
無垢材による温もりや調湿作用、美しさや香りによるストレス緩和作用などのさまざまな魅力があるからです。
合板よりも触感が良く、抗菌・抗ウイルスの成分や香り成分も失われにくい点も優れています。自然に親しみながら健康的に生活できる家にするには無垢フローリングが適しています。
住宅建築や床の張り替えの際には無垢フローリングを検討してみましょう。