襖のクロスが古くなり、見た目が気になると感じていませんか?
「襖 クロス張替え」は、部屋の印象を一新できるコストパフォーマンスの高いリフォーム方法です。
しかし、「自分でできるのか」「業者に頼むべきなのか」「費用はどれくらいかかるのか」など、不安や疑問も多いのではないでしょうか?
この記事では、DIYとプロ依頼の違い、費用相場、おすすめの素材や成功事例まで詳しく解説します。
初心者でもわかりやすく、実践的な情報をお届けするので、ぜひ参考にしてみてください。

もくじ
襖のクロス張替えとは?意外と知らない基礎知識
襖は日本独特の建具であり、和室の印象を大きく左右する存在です。 しかし、そのクロス部分が劣化すると、部屋全体が古びた印象になってしまいます。 襖のクロス張替えとは、表面の紙や布などを新しいものに張り替えることで、見た目だけでなく防音性や断熱性を回復させる目的もあります。 一般的な壁紙とは異なり、襖は「引き戸構造」「枠付き構造」など特殊な作りになっているため、施工方法や選ぶ素材にも注意が必要です。 まずは襖の基本構造と、張替えの流れを理解することで、失敗しないリフォームを目指しましょう。
襖と壁紙の違いとは?貼り方も全く異なる
壁紙と襖のクロスは同じ「貼り替え」でも構造が異なるため、作業内容もまったく違います。 壁は平面で施工しやすい一方で、襖は縁が木枠で囲まれているうえ、紙や布が湿気を吸収しやすく、張り方や接着剤選びにコツが必要です。 また、襖には「本襖」「戸襖」など種類があり、それぞれ適した施工方法が異なります。 この違いを理解しておかないと、DIYでは破損や剥がれなどのトラブルを招くこともあります。
クロス張替えが必要になるタイミングと症状
襖のクロス張替えは5〜10年が目安とされています。 しかし、以下のような症状が出ている場合は、年数に関わらず張替えを検討しましょう。
クロスが剥がれてきている
シミや汚れ、黄ばみが目立つ
カビが発生している
紙が破れて下地が見えている
特にカビや湿気の問題は、健康リスクにもつながるため早めの対応が重要です。
張替えの基本的な工程と日数
張替え作業の基本工程は次の通りです。
襖を外し、作業しやすい場所へ移動
古いクロスを丁寧に剥がす
下地を補修・調整する(必要に応じて)
新しいクロスを寸法に合わせてカット
専用の糊で貼り付け、空気を抜きながら密着
乾燥後、再度襖を取り付ける
所要時間は1枚あたり30分〜1時間程度ですが、下地の状態や貼る素材によって前後します。

襖のクロス張替えはDIYできる?向き・不向きの判断ポイント
「自分で張り替えれば安く済むのでは?」と考える方は多いです。 確かにDIYで張替えることは可能ですが、襖の種類や自分の技術レベルによっては不向きなケースもあります。 この見出しでは、DIYに向いている条件と注意点を詳しく解説します。 張替えを成功させるためには、事前に必要な知識と準備を整えることが重要です。
DIYに向いている襖とそうでない襖の違い
DIYがしやすいのは、戸襖や芯がしっかりした合板タイプの襖です。 これらは紙や布を貼っても反りにくく、比較的扱いやすいのが特徴です。 一方で、本襖(木製の枠と和紙で構成された伝統的な襖)は湿気や力加減に敏感で、初心者には難易度が高めです。 また、古くてフレームが歪んでいる襖や、カビがひどい襖はDIYでは対応しきれないリスクがあります。 このような場合は、プロに相談したほうが安全です。
初心者がやりがちな失敗例とその対策
DIY初心者に多い失敗例には、以下のようなものがあります。
糊が多すぎてクロスが波打つ
空気が入ってシワになる
カッターで切りすぎて縁が見える
接着が甘くてすぐに剥がれる
こうしたミスを防ぐためには、専用の道具を使うこと、工程を丁寧に行うことが肝心です。
例えば、スキージー(ヘラ)で空気を抜きながら貼る、ローラーで圧着するなど、基本動作を正しく行えば完成度も上がります。
必要な道具と作業手順
DIYで襖のクロス張替えを行うには、以下の道具が必要です。
クロス(襖紙または壁紙対応の素材)
壁紙用糊(でんぷん糊または市販のシールタイプ)
ハケ・ローラー・スキージー
カッター・定規
マスキングテープ
ウエス(雑巾)
手順は以下の通りです。
古いクロスを剥がす
表面のホコリやカビを清掃
糊を均等に塗布(またはシールクロスを準備)
クロスを上から貼り、空気を抜く
余分な部分をカット
ローラーで密着させて仕上げる
手間はかかりますが、上手くできれば達成感も大きい作業です。

プロに頼むべき理由と費用相場|後悔しないための基準とは
「やっぱりプロに任せたほうが安心?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。 襖のクロス張替えは一見シンプルに見えて、実は技術力と仕上がりの美しさに大きな差が出る施工です。 ここでは、業者に依頼することで得られるメリットと、費用の目安、失敗しない業者選びのポイントを解説します。
業者に依頼するメリットとデメリット
プロに頼む一番のメリットは仕上がりの美しさと耐久性です。 プロは専用の道具を使用し、下地処理や細部の仕上げまで丁寧に行うため、見た目がキレイで長持ちします。 また、貼り直しや微調整も素早く対応できる点はDIYにはない安心感です。一方で、デメリットは費用がかかることです。
しかし、失敗して貼り直す時間やコストを考えると、長期的にはプロに依頼するほうがコスパが良いことも多いです。
また、最近では一枚からでも対応してくれる業者も増えており、気軽に相談できる環境が整っています。
費用の目安と内訳|1枚あたりの単価感
襖のクロス張替えにかかる費用は、一般的に1枚あたり3,000円〜8,000円が相場です。 費用は以下の要素によって変動します。
襖のサイズ(小襖・標準・特大)
使用するクロスの種類(紙、ビニール、布など)
枠の補修や下地処理の有無
施工枚数(まとめて頼むと割安になるケースも)
高級クロスやデザイン重視の素材を選ぶと、1枚あたり10,000円を超えることもありますが、耐久性や高級感に優れているため、こだわり派にはおすすめです。
優良業者の選び方と見積もりの比較ポイント
失敗しないためには、業者選びが非常に重要です。 以下のようなポイントを意識しましょう。
見積もりが明朗で追加料金が発生しにくい
襖の施工実績が豊富で事例写真を公開している
口コミや評価が高い(Googleレビューやホームページで確認)
小規模でも地元密着型で信頼できる対応をしている
また、最低でも2〜3社の相見積もりを取り、料金だけでなく対応や説明の丁寧さも比較しましょう。
単に安さだけで決めてしまうと、後悔するケースも多いので注意が必要です。

おすすめの襖クロス素材|機能性とデザインで選ぶポイント
襖の張替えで見落とされがちなのが、クロス素材選びの重要性です。 素材によっては、見た目の雰囲気はもちろん、耐久性・お手入れのしやすさ・機能性も大きく変わってきます。 この章では、今選ばれている人気素材や、用途別におすすめのクロスについて紹介します。 自分のライフスタイルや部屋の用途に合った素材を選ぶことで、満足度の高い襖リフォームを実現できます。
人気のクロス素材とその特徴
襖用のクロス素材にはさまざまな種類がありますが、主に以下の4つが人気です。
和紙クロス:自然な風合いと調湿性に優れた素材。昔ながらの和室に最適。
ビニールクロス:防汚性・耐久性に優れた実用性の高い素材。カラーも豊富。
布クロス:高級感と質感が魅力。ただしややデリケートで、掃除には注意が必要。
不織布クロス:施工しやすく、通気性や耐湿性に優れる現代的な素材。
それぞれの特徴を理解し、部屋の雰囲気や使い方に合わせて選ぶことが大切です。
防汚・抗菌など機能性素材のメリット
最近では、見た目だけでなく機能面を重視した襖クロスも人気を集めています。 例えば、以下のような機能を持ったクロスがあります。
防汚加工付き:小さな子どもやペットがいる家庭におすすめ。手垢や汚れが付きにくい。
抗菌クロス:細菌の繁殖を抑えるため、衛生面が気になる寝室や介護空間にも最適。
防カビ仕様:湿気の多い地域や、換気が不十分な部屋でも長く清潔に保てる。
消臭機能付き:タバコや生活臭を軽減できるため、来客時も安心。
これらの機能性クロスを使えば、見た目の美しさだけでなく暮らしの快適さもアップします。
デザインで選ぶ襖クロス|和風・洋風別スタイル
クロスのデザインも重要なポイントです。 特に最近は、和室をモダンにアレンジした「和モダン」スタイルが人気で、それに合わせた襖クロスも多く登場しています。
和風スタイル:麻の葉、桜、格子など伝統柄を取り入れたデザイン。落ち着いた雰囲気に。
洋風スタイル:グレー系や木目調など、インテリアとの統一感を出しやすいデザイン。
北欧風やナチュラルスタイル:白やベージュ系で明るく、清潔感ある空間を演出できる。
また、襖全体を1枚の絵のように仕上げるアート襖も人気で、個性的な空間づくりに最適です。
自分らしさを表現できるデザインを選び、インテリア全体の統一感を意識しましょう。


襖張替えで部屋が変わる!リフォーム成功事例とビフォーアフター
襖のクロスを張り替えるだけで、驚くほど部屋の印象が変わるのをご存知ですか? 家具を買い替えたり、大掛かりな工事をせずとも、襖1枚のリフォームが空間の表情を一新してくれます。 この章では、実際の成功事例や、張替え後の維持管理、おしゃれなアレンジ方法について詳しく紹介します。 自宅のリフォームを検討している方には、具体的なイメージづくりの参考になるはずです。
雰囲気が激変した成功事例を紹介
例えば、築30年の和室にあった黄ばんだ襖を、木目調のクロスに張替えた事例では、部屋全体が一気にモダンな印象へと変貌しました。 同様に、白ベースの北欧風クロスを使ったリフォームでは、暗かった和室が明るく開放感のある空間になり、居心地の良さも格段にアップ。 このように、壁や床を変えなくても、襖のクロス張替えだけで“劇的な変化”を演出することができます。 さらに、襖の色調を家具やカーテンに合わせると、より統一感が出て洗練された空間になります。
張替え後の維持管理と長持ちのコツ
せっかく張り替えた襖クロスを、できるだけ長く美しく保つためには、日々のお手入れも大切です。 以下のようなポイントを意識すると、クロスの寿命を延ばすことができます。
定期的に乾いた布でホコリを拭き取る
手垢が付きやすい部分はマスキングシートや保護フィルムでカバー
湿気がこもらないよう、窓を開けて通気を確保
クロスに傷をつけないよう、ペットのひっかきや家具の接触に注意する
また、抗菌・防汚タイプのクロスを選べば、メンテナンスの手間も大幅に軽減できます。
おしゃれなアレンジ例と一工夫のアイデア
襖のクロス張替えは、単なるリフォームだけでなく「魅せるインテリア」としても楽しめます。 たとえば、以下のようなアレンジもおすすめです。
一面だけ異なるクロスを貼ってアクセントを演出
襖の縁(框)を塗装してヴィンテージ感や北欧テイストを強調
余ったクロスで襖の裏面や引き手周辺をデコレーション
収納スペースの目隠しとして、布クロスで柔らかさをプラス
このように、アイデア次第で自分だけの“オリジナル襖”が実現できます。
DIY感覚で楽しむリフォームとしても、多くの方に支持されています。
まとめ
襖のクロス張替えは、見た目の美しさだけでなく、機能性や部屋の印象を大きく変える効果的なリフォームです。 DIYも可能ですが、素材選びや仕上がりの美しさを求めるなら、プロへの依頼が安心です。 費用は1枚あたり3,000円〜8,000円が相場ですが、素材や施工内容によって変動します。 防汚・抗菌・消臭など、機能性を重視したクロスを選ぶことで長く快適に使うことが可能です。 襖のクロス張替えを通じて、暮らしの質を高めるリフォームをぜひ検討してみてください。