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マンションのクロス張替え費用を抑えるコツ5選|相場表・見積内訳・補助金・DIY

マンションでのクロスの張り替え費用は、ちょっとした工夫で大きく変わります。
この記事では相場表の見方や見積もりの内訳の確認方法、さらに補助金DIYの活用ポイントまで、費用を抑える5つのコツをやさしくまとめました。

単なる一般論ではなく、実際に役立つ相場の目安業者の選び方を具体的に解説しています。
この記事を読み終わるころには、ご自身のお住まいに合わせて無理なく費用を抑える方法が見えてくるはずです!

下の画像は、パテ処理の現場です。
「白いライン」はボード同士の合わせ目を埋めて、平らにしているパテ処理。
「白い斑点」はビスを打った穴を埋めて、平らにしているパテ処理です。

コツ1|面積とクロスグレードを最適化してムダな費用を削減

クロス張り替えの費用を大きく左右するのは「どの範囲を張り替えるか」と「どのグレードを選ぶか」です。 必要以上に広い範囲や、高級グレードのクロスを選んでしまうと、どうしてもコストがふくらんでしまいます。
そこでまずは、生活動線と使用頻度に合わせて優先度をつけることが大切です。

  • よく目に入る壁 → 優先して張替え

  • 汚れやすい場所 → 機能性クロスを選定

  • 家具で隠れる部分 → 後回しでもOK

このように切り分けるだけで、見た目の印象を変えつつ荷物移動を含めた費用を抑えることができます。

内部リンク:
👉予算内で叶える!リフォームで選ぶべきクロス(壁紙)の選び方について徹底解説します!

全面か部分か:施工範囲の切り分け方

部屋全体を一度に張り替えるのか、それとも部分的に行うのかで、費用は大きく変わります。
たとえばリビング全体ではなく、日焼けしやすい窓側の壁や、来客が目にする場所だけを先に施工する方法もあります。
このようにポイントを絞る工事をすれば、仕上がりの満足度を保ちながら予算を抑えられます。
ただし、張り替えない部分のクロスの色合いと、マッチするクロスを選ぶ必要があります。

量産品/機能性/高級グレードの選び分け

クロスには大きく分けて3つのグレードがあります。
– **量産品クロス**:低コストで、賃貸住宅などにもよく使われます。

– **機能性クロス**:防汚・防カビ・消臭など、用途に合わせた特徴があります。

– **高級クロス**:デザイン性が高く、ホテルのような空間づくりに向いています。

用途や部屋の役割に合わせて使い分けるのが費用を抑えるコツです。
たとえば寝室は量産品、洗面所は防カビ機能付きクロスを選ぶと、無駄なく快適に仕上げられます。

外部リンク:
👉・サンゲツ 壁紙 ラインナップ←(公式)
(サンゲツの最新カタログ:デザインや柄の一覧が確認できます。)

  サンゲツ 機能性壁紙の選び方←(公式)
(防汚・防カビなど性能別に壁紙を選ぶためのガイドです。)

天井・壁・一部張り分けで費用をコントロール

クロスの張り替えは、天井を含めるかどうかでも価格が変わります。
天井は作業が難しく費用がかかりやすいため、壁だけを張り替えるだけでも部屋の印象は十分変わります。
また、アクセントクロスとして一面だけ色や柄を変える方法もおすすめです。
見た目を大きく変えつつ、全体張替えよりも費用を抑えることができます。

コツ2|相場表と見積の“内訳”を比較する

クロス張替えの費用を正しく理解するには、まず相場の目安を知り、その上で見積の内訳を比べることが大切です。
相場はあくまで「基準値」であり、実際の工事では条件によって増減します。
だからこそ「材料費・作業費・下地補修・諸経費」のように分けて確認すると、不要な上乗せを防げます。

  • 相場表で全体の目安をつかむ

  • 見積書で項目ごとの金額を比べる

  • 条件差による追加費用を理解する

この3つを押さえると、納得感のある費用計画が立てられます。


6畳・10畳の相場目安

一般的なマンションで、壁と天井をセットで張り替える場合の相場は次のとおりです。

部屋サイズ量産品クロス機能性クロス
6畳約40,000〜60,000円約50,000〜70,000円
10畳約60,000〜90,000円約70,000〜100,000円

※搬入経路や管理規約によって上下します。

👉 詳しくは クロス張替え10畳の料金解説 でも紹介しています。


見積の内訳を確認する

見積書を受け取ったら、次の4つの項目が分かれているか確認しましょう。

  1. 材料費(クロス本体の価格)

  2. 施工費(職人の作業代)

  3. 下地補修費(壁の凹みやヒビを直す費用)

  4. 諸経費(養生、交通費、駐車場、管理費など)

これらがひとまとめになっていると、どこにいくらかかっているのか不透明です。
必ず項目ごとに金額を分けてもらうことが、費用を抑える第一歩です。


追加費用が発生しやすい条件

見積もりには入っていなくても、工事が始まってから追加費用が発生することがあります。 よくあるのは次のケースです。

  • 壁の下地が傷んでいて補修が必要になった

  • 特殊なクロス素材で、施工に時間がかかる

  • マンションの管理規約で養生や作業時間に制限がある

これらは事前に確認しておけば防げる追加費用です。
現地調査のときにチェックして、業者に「想定外が出た場合の対応」も聞いておきましょう。

コツ3|業者の種類と選び方で総額を左右する

クロスの張り替えは、どの業者に依頼するかで同じ内容でも費用が変わることがあります。
業者紹介サイト
、クロス専門業者、工務店それぞれに特徴があるため、自分の住まいと条件に合った業者を選ぶことが大切です。
ここでは、業者の種類ごとの違いと、見極めるポイントを紹介します。


業者紹介サイト・クロス専門業者・工務店の違い

クロス張替えを頼める業者には、大きく分けて次の3種類があります。

  • 業者紹介サイト:価格はやや高めだけど一定、プランが定型的で融通が利きにくい。

  • クロス専門業者:クロス張替えの経験が豊富で、難しい間取りや下地の劣化にも柔軟に対応できる。

  • 工務店:クロス以外の工事もまとめて依頼でき、床や建具と一緒に頼むと諸経費を抑えられる。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、目的に合った業者を選ぶことが費用を抑えるコツです。


信頼できる業者を見極めるチェックポイント

費用を安く見せて契約後に追加費用がかさむ…そんな失敗を避けるために、次の点を確認しましょう。

  • マンションでの施工実績が豊富か

  • 管理規約に合わせた工事対応をしてくれるか

  • 見積に保証内容が明記されているか

  • 担当者が施工中の養生や搬入経路をきちんと説明してくれるか

これらを満たしていれば、後から「想定外」の出費が発生する可能性は低くなります。


見積比較のポイント

業者を比べるときは、必ず同じ条件で見積をとることが大切です。
「6畳、量産品クロス、下地補修あり」のように条件をそろえて依頼すれば、価格差の理由が見えやすくなります。

比較するときの注目ポイントは次の通りです。

  • 合計金額だけでなく、㎡単価を確認する

  • 下地補修の有無と金額の根拠を見る

  • 諸経費に何が含まれているかをチェックする

  • 保証期間や対応範囲を確認する

金額差がある部分を質問して納得できるかが、信頼できる業者を選ぶ基準になります。

コツ4|工期・時期・同時工事で単価を下げる

クロス張替えの費用は、工事内容そのものだけでなく工期や依頼する時期によっても変わります。
さらに、床や建具などほかの工事とまとめて依頼すると、諸経費が一度で済むためコストを抑えられることがあります。
ここでは、タイミングと工事の組み合わせで節約する方法を紹介します。


閑散期や平日を狙う

リフォーム工事には繁忙期と閑散期があります。
多くの人が動く春や秋は依頼が集中して費用が高くなる傾向がある一方、夏や冬の閑散期は割引や交渉がしやすい場合があります。
また、平日のほうが職人さんの予定を確保しやすく、結果的に追加費用が発生しにくいこともあります。


床や補修とまとめて依頼する

クロス張替えと同時に、床や巾木の交換、ちょっとした補修を一緒に頼むと、養生や搬入の手間が一度で済みます。 これにより諸経費を節約できるのです。
例えば、クロスとフローリングの両方を別々に工事するとそれぞれで養生費がかかりますが、同時工事ならまとめて処理できるのでお得です。


マンション特有の規約を事前に確認する

マンションの場合、工事可能な時間帯や共用部の養生方法など、管理規約による制限があります。
事前に確認しておかないと、当日になって作業時間を延長したり追加の養生をすることになり、余計な費用が発生します。
工事前に管理規約をチェックして業者と共有することで、想定外の費用を防げます。

👉 外部参考: マンションの管理組合向け工事ルール(国土交通省)←

コツ5|補助金・保険・DIYの線引きで賢く節約

クロス張替えの費用を抑えるには、自己負担だけでなく補助金や保険を活用するのも有効です。
さらに、自分でできる範囲をDIYで行うのか、業者に任せるのかの判断もポイントになります。
ここでは、制度や施工方法をうまく組み合わせて節約する方法をまとめます。


補助金を活用する

自治体によっては、住宅リフォームに対して補助金が出る場合があります。
例えば「省エネリフォーム」「子育て世帯の改修」などが対象になることがあります。
条件を確認して申請すれば、数万円〜十数万円の補助が受けられることもあります。

👉 外部参考:国土交通省 住宅リフォーム支援制度←


火災保険や家財保険を確認する

水漏れや災害でクロスが傷んだ場合、火災保険や家財保険で補償されるケースがあります。
「経年劣化」には使えませんが、「事故による破損」であれば補償対象となることがあります。
契約している保険会社に、対象になるかどうかを確認してみましょう。


DIYでやるかどうかの判断

小さな壁やシンプルな平面なら、DIYでクロスを貼り替えることも可能です。
ただし、下地処理や天井部分は難易度が高く、失敗すると結局業者にやり直しを依頼して余計に費用がかかります。
仕上がりを重視する場所はプロに任せる、目立たない部分はDIYで挑戦する、といった線引きが失敗を防ぐコツです。

まとめ

クロス張り替えの費用は、「施工範囲」「素材のグレード」「業者選び」「工期・時期」「補助金やDIY」といった要素で大きく変わります。
まずは相場表で全体像を知り、見積の内訳を確認することが大切です。

そのうえで、マンション特有の規約や搬入条件を考慮しつつ、信頼できる業者を比較すれば、ムダな出費を防げます。
さらに、補助金や保険の利用、DIYとの線引きを加えることで、実際の自己負担を大きく減らすことも可能です。

費用に不安を感じる方は、まず同じ条件で複数の見積を比較してみましょう。
納得感のある金額がわかれば、安心して工事を進められます。

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