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ナオスフローリング vs ウスイータ|コスト・仕上がり・安全性を比較。実際に起きた施工トラブルも解説

フローリングの上貼りを考えたとき、「ナオスフローリング」と「ウスイータ」で迷う方は多いのではないでしょうか。
見た目の違いはもちろん、施工方法や安全性、費用面まで比較ポイントは意外とたくさんあります。
しかも、実際の現場では思わぬトラブルや後悔の声も聞かれることがあるため、事前に知っておくことがとても大切です。
このページではナオスフローリングとウスイータを多角的に比較し、それぞれの方の目的に合った選び方をご紹介します。

ナオスフローリングとウスイータの基本仕様を比較

ナオスフローリングとウスイータは、どちらも既存フローリングの上から貼れるリフォーム向けの床材ですが、その構造や対応下地には大きな違いがあります。
正しく特徴を理解することで、後悔しないフローリング選びができます


厚み・素材・施工条件の違いをチェック

まず、ナオスフローリングは厚み3mmで、しっかりとした木質の合板構造です。
これに対して、ウスイータは厚み1.5mmのWPB(木粉+樹脂)素材で、非常に薄くカッターでも切れる柔軟性があります。

厚さが異なると何が変わるかというと、ウスイータは段差が目立ちにくく施工後の収まりが良いとされています。
一方、ナオスフローリングは適度な厚みがあることで強度や安定感があり、踏み心地も「しっかり感」があるのが特徴です。
使用する場所や好みによって、厚みや素材の選び方も変わってきますね。


遮音フローリングへの対応とメーカーの見解

ナオスフローリングは、遮音フローリングの上からでも問題なく施工できるように設計されています。
実際、マンションでのリフォーム実績も多く、床暖房の上からの施工も可能です。

一方で、ウスイータについては意見が分かれます。
現場では「遮音フロアには不向き」とされることがある一方、Panasonicの公式情報では「遮音フローリングへの施工は可能」とされています。
このようにメーカー推奨と現場実態にギャップがある点は、慎重に判断したいところです。


施工対象となる床材の種類と注意点

ナオスフローリングもウスイータも、フローリングやクッションフロアの上から施工することができます。
ただし、どちらも「畳」や「カーペット」の上には直接貼ることができず、必ず下地調整が必要です。

また、ナオスフローリングは木材を丸ノコで切断する施工が前提のため、木くずが出るので養生作業が必要で騒音も出ますが下地の影響を受けにくく仕上がりも安定しています。
ウスイータはカッターで切れて両面テープ施工のため、施工は静かで手軽ですが、既存の床の水平精度に仕上がりが左右される繊細さがあります。

施工方法と仕上がりの違い|見た目と使い勝手に差が出る?

フローリングの上貼りは、「簡単にできる」と思われがちですが、施工方法によって仕上がりや耐久性に大きな違いが出るものです。
ここでは、ナオスフローリングとウスイータの施工方法と、それに伴う仕上がりの差について見ていきましょう。


施工方法の違いが仕上がりにどう影響するか

ナオスフローリングは大工職人が電動工具で加工しながら施工します。
専用の変成シリコン接着剤でしっかりと固定されるため、床全体が一体化したような安定感があります。

対してウスイータは、カッターでカットし、両面テープで固定する施工方法です。
施工は静かで早いですが、テープ接着のため場所によっては接着力に差が出て浮きやズレのリスクがあります。

このように、施工方法そのものが仕上がりや耐久性に直結するため、簡易施工がメリットである一方、注意も必要です。


段差や見切り材の処理で感じる品質の差

ナオスフローリングでは、建具や敷居との段差を専用の電動工具でミリ単位で調整するため、施工後の段差がほとんど感じられません。
また、見切り材も既存のものに合わせて精密に調整され、「上貼り感」が出にくいのが大きな特徴です。

ウスイータはカッター施工のため、既存床を削るなどの細かい段差調整ができないので、既存の見切り材に沿って新規の見切り材を設置するので、見切り材が二重になってしまうケースも見られます。
特に扉の下部や敷居との接合部で段差が出やすいため、見た目を重視する方には注意点となります。


施工後の見た目・感触に違いは出る?

使用感にも大きな違いがあります。
ナオスフローリングは木材を使用しているため、本物の木の質感としっとりとした踏み心地があります。
日常的な歩行でも足に優しく、生活空間に高級感を与えてくれます。

一方ウスイータは、プラスチック調の素材感があり、軽さやツルツルした感触が気になる方もいます。
また、ペットや高齢者が滑りやすいという声もあるため、実際の使用環境に応じた判断が必要です。

施工中の影響と安全性の比較|音・埃・においは大丈夫?

リフォームを考えるときに、「住みながら工事できるかどうか」や「健康面の不安」は非常に重要なポイントです。
ナオスフローリングとウスイータでは、施工中に発生する音や埃、においに違いがあります。
ここではそれぞれの影響を詳しく見ていきましょう。


施工時の音や埃の量はどれくらい?

ナオスフローリングは、丸ノコなどの電動工具を使用して施工するため、ある程度の施工音が発生します。
また、切断時には木くずが出るため、床周辺は養生シートでしっかりと保護しながら作業が行われます。

とはいえ、熟練の大工職人が手際よく施工するため、施工時間自体は短くフローリングの張り替え工事よりも静かです。
大がかりな工事ほどの負担にはなりません。

ウスイータは、カッターと両面テープだけで施工が可能なため、音も埃もほとんど発生しません。
音が気になるマンションや小さなお子様がいる家庭では、静かな施工が大きなメリットになります。


使用される接着剤の安全性とにおいの違い

ナオスフローリングでは、変成シリコン系の専用接着剤を使用しています。
この接着剤は、ホルムアルデヒド放散濃度がウレタン系の1/1,000という極めて安全な仕様で、においもほとんど感じられません。

住みながら施工しても、健康面の不安はほぼなく、安心して使えることが大きな魅力です。

一方、ウスイータは両面テープでの施工が基本で、においはほぼゼロで健康被害の報告もありません
においに敏感な方や化学物質に不安のある方には、どちらも安心できる選択肢と言えます。


住みながらのリフォームはどちらが向いている?

結論から言えば、ウスイータは施工音も埃も少なく、住みながらでも非常に安心してリフォームができます。
カッター施工なので、夜間や休日の静かな時間帯でも作業可能な点も魅力です。

ナオスフローリングも、大きな騒音が出続けるわけではなく、丸ノコで材料をカットする時だけ騒音が発生します。
工期は従来のフローリング施工の1/3程度で施工が完了
するため、短期間でリフォームしたい方には向いています。

施工中の音や埃に対してしっかりと養生と配慮がされるため、事前に理解しておけば住みながらでも安心して進められるリフォームです。

実際に起きた施工トラブルとその原因とは?

どんなに優れたフローリング材でも、実際の現場では想定外のトラブルが起こることがあります
ここでは、ナオスフローリングとウスイータそれぞれの施工において実際に報告されたトラブル事例と、その原因についてご紹介します。
事前に知っておくことで、失敗を防ぐことができます


ウスイータ施工で発生しやすい不具合とは

ウスイータでは、両面テープ施工の特性上、接着のムラが原因で浮きや隙間が生じるケースが見られます。
特に、踏んだ箇所がフカフカと沈む遮音フローリングや、床がわずかに反っている場合に、サネが外れたり、浮いたりする不具合が起こりやすいとされています。

また、見切り材の二重化や段差の不自然さが気になるという声もあり、施工精度が仕上がりに直結します。
実際、ナオスフローリング正規取扱店のリクテカにはウスイータで施工した後にクレームが入り、リフォーム業者からナオスフローリングでのやり直しを求める相談が年に複数件あるという現状もあります。


ナオスフローリングでも起こる施工上の注意点

ナオスフローリングの場合は、電動工具での切断時に出る木くずの飛散や、施工音が問題になることがあります。
施工前に家具や家電を移動させたり、養生が十分でないと床面以外が汚れてしまうことも。

また、見た目を美しく仕上げるためには、職人の技術力が重要です。
ただし、ナオスの施工は基本的に熟練の大工職人が担当するため、大きな失敗や剥がれといった施工不良は報告がほとんどありません


トラブル回避のために知っておくべきこと

トラブルを防ぐためには、床の下地の状態を正確に把握することが第一です。
ウスイータを選ぶ場合は、特に遮音フロアや凹凸のある床には注意が必要で、事前に「施工後の浮きの可能性」を確認しておくことが大切です。

ナオスフローリングの場合は、施工前に養生範囲や施工音について丁寧に説明を受けておくと、より安心して工事を任せられます。

いずれにせよ、施工会社と事前にしっかり打ち合わせをし、不安や疑問点をクリアにすることが快適なリフォームへとつながります

最新リフォーム技術

どちらが自分に合う?目的別おすすめフローリングを紹介

ナオスフローリングとウスイータは、それぞれ異なる特性を持つため、「どちらが良い」というより「どちらが自分に合うか」が重要です。
ここでは、目的やライフスタイル別におすすめの選び方をご紹介します。


費用を抑えたい人におすすめの選び方

「なるべく低予算でリフォームしたい」と考える方には、ナオスフローリングのコストパフォーマンスが良いです
施工費込みで従来の貼り替えの約1/3に抑えられる点が魅力です。
接着剤の安全性も高く、住みながらの施工も可能なうえに、長く安心して使えることから、長期的に見たときのコストメリットも大きいといえます。

ウスイータは、材料自体が高額な上、職人による仕上がりが一定でない場合があり、追加の見切り材費や人件費が加算されることで、最終的にコストが高くなるケースもあります。
短期的に手軽に済ませたい人には向いていますが、費用全体を考えると注意が必要です。
しかし、ウスイータは日本有数の一流ブランド「Panasonic」の製品です。
トップブランドの方が、何かあった時に安心できる
という方はたくさんいます。そういう方にはウスイータがオススメです。


仕上がりの美しさや質感を重視したい場合

美しさや質感を大事にしたい方には、ナオスフローリングの自然な木の質感と丁寧な仕上がりがおすすめです。
熟練の大工職人が、段差や見切りを上貼りだと分からないレベルで処理してくれるため、施工後に「これ本当に上貼り?」と驚かれるような自然な仕上がりになります。

ウスイータはカッターで簡単に施工できる反面、見切りの処理が甘くなったり、段差が気になることもあるため、見た目を重視する方には向かない場合もあります。


家族構成や生活スタイル別のおすすめフローリング

ペットや小さなお子さん、高齢の家族と暮らしている場合には、滑りにくさや安全性が重要なポイントになります。
ナオスフローリングは木の質感がしっかりしており、滑りにくく転倒リスクも抑えられるため、安心して使えます。

一方ウスイータは、表面がややプラスチック調で、滑りやすいと感じるケースがあるため、転倒リスクには注意が必要です。
その代わり、施工音が静かで施工中も生活しやすいという利点があり、夜勤明けなどで昼間休みたい人には向いています。

まとめ

ナオスフローリングとウスイータは、どちらも便利な上貼りフローリングですが、それぞれに違った強みと注意点があります。
施工精度や仕上がり、長期的な安心感を重視するならナオスフローリングが向いていますし、トップブランドの安心感や、施工音や埃を抑えたい場合はウスイータが選択肢になります。

ただし、ウスイータの施工では浮きや隙間などのトラブル事例もあるため、特に遮音フローリングに施工する場合は慎重な判断が必要です。
反対にナオスは施工に手間がかかる分、安定した仕上がりと耐久性が期待できます。

今回の記事を参考に、それぞれの方に合った生活スタイルや、リフォームの目的に合った床材を選んでみてくださいね。
気になる点があれば、リフォームの計画段階から事前にしっかり相談しておくと、より安心して工事を進められますよ。

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