マイホームを建てる、もしくはリノベーションするときに多くの人がこだわるのが「内装のおしゃれさ」です。
しかし、床・壁・天井・建具・照明といった要素をバラバラに選ぶと、全体のバランスを取るのが意外と難しいものです。
センスよく仕上げるには、素材の質感や配色、機能性までトータルで考えることが重要です。
この記事では、ナチュラルからモダンまで幅広いテイストに対応できる素材選びのポイントと、おすすめの建材を各パートごとにご紹介します。
例えば、掃除のしやすさとメンテナンス性を兼ね備え、実用性と美しさを両立する選択肢も交えて解説していきます。

もくじ
おしゃれな内装に共通する3つの基本ルール
おしゃれなマイホームの内装には共通するいくつかの基本法則があります。
単なる見た目だけでなく、空間全体の調和と暮らしやすさを意識することが、美しい住まいをつくるポイントです。
配色のバランスを「7:2:1」で整える
空間の色使いで最も基本とされるのが
・ベースカラー:70%
・アソートカラー:20%
↑↑↑ベースカラーの次に大きな面積を占めるカラー
・アクセントカラー:10%
この配色比率です。
例えばベージュ系の壁をベースに、木目の床で落ち着きを演出し、アクセントに黒やネイビーの建具を加えると、ぐっと空間が引き締まります。
このルールを守ることで、どんなテイストでもバランスよくまとまります。
素材感を統一することで上質に見せる
内装では、色だけでなく素材の統一感も非常に大切です。
例えば、床・建具・天井などに共通する「木の質感」を取り入れると、全体が自然に調和しやすくなります。
反対にツヤ感のある素材とマット素材を混在させすぎると、落ち着きのない印象になることも。
素材ごとのテクスチャを意識して選ぶことで、洗練された空間が生まれます。
生活動線とインテリアの融合が重要
おしゃれなだけでなく使いやすい動線も大事な要素です。
例えばリビングとダイニングの床材を変えたり、天井の高さを工夫することでゾーニング(空間の分け方)ができます。
素材や色で緩やかに空間を区切る手法は、視覚的なメリハリと機能性の両立につながります。
空間全体の印象を決める「床材」の選び方
フローリングは内装の中でも面積が広く、空間の印象を左右する最重要パーツです。
色や質感、メンテナンス性など、暮らしに直結する要素が詰まっているため、慎重に選ぶ必要があります。
木目・石目・タイル調の違いと演出効果
床材には大きく分けて「木目調」「石目調」「タイル調」があります。
木目は温かみやナチュラル感を演出しやすく、ファミリー層に人気です。
石目はモダンで高級感のある空間づくりに適し、ホテルライクな雰囲気に。
タイル調は清潔感があり、水回りなどに多く使われます。
選ぶ素材により、空間の温度感や居心地が大きく変わるため、用途と好みに応じた選定が重要です。
ナチュラルテイストなら突板や無垢調が主流
ナチュラル系の内装では、木そのものの風合いが感じられる突板や無垢材調のフローリングが人気です。
本物の木を使用することで、経年変化を楽しみながら味わい深さが増していきます。
一方で湿度や傷に敏感な面もあるため、自然素材風の高耐久素材も選択肢として注目されています。
メンテナンス性で選ぶならナオスフローリングなど機能床も
見た目の美しさと機能性を兼ね備えた床材として、ナオスフローリングのような上張りタイプの機能床材もおすすめです。
ナオスフローリングはワックス不要で掃除が簡単、遮音性のある床の上にも施工でき、予算を抑えて床のリフォームを検討している方にも最適です。
他にも、抗菌加工や防滑性能のあるフローリング材など、用途に合わせた選択が暮らしやすさを高めます。

「壁・天井」の色と素材でテイストをコントロール
壁や天井は視線の範囲が広く、空間全体のトーンやテイストを決定づける重要な要素です。
近年では、単なる白一色から脱却し、素材や色にこだわった演出が注目されています。
白だけじゃない、壁紙と塗装の今どき使い分け
壁紙は最も使いやすい素材ですが、最近はアクセントクロスを活用して一部に柄や色を取り入れるスタイルが増えています。
また、塗装壁は質感が豊かで、空間に落ち着きを与える効果があります。
漆喰や珪藻土などの自然素材も注目されており、調湿や消臭といった機能も期待できます。
色や質感の違いを組み合わせることで、表情豊かな壁面演出が可能です。
天井材に木目やクロスを使って「囲まれ感」演出
天井のデザインを意識することで、空間に包まれるような安心感を演出できます。
例えば木目のクロスを天井に貼るだけでも、温もりある印象になります。
寝室や和室など、落ち着きたい空間では天井の色を暗めに設定するのもおすすめです。
あえて壁と天井を同色にして統一感を出す手法も増えています。
アクセントウォールを使った空間の引き締め
一面だけ壁の色や素材を変える「アクセントウォール」は、部屋の印象を引き締める効果があります。
木材やタイル、塗り壁など異素材を使うと、立体感と個性が生まれます。
床や家具との相性を考えて選ぶと、統一感がありながらもメリハリのある空間になります。
「建具・窓枠・照明」など細部の素材と色をどう合わせるか
内装の印象を大きく左右するのは、実は建具や窓枠、照明といった“細部の素材と色”です。
空間の仕上がりに統一感をもたせるためには、これらパーツをどう選ぶかがポイントになります。
ドアや引き戸のデザインで空間にテーマ性を持たせる
建具のデザインは、インテリアの“骨格”とも言えます。
ナチュラルテイストなら木目が生きるシンプルなドア、モダンならフラットタイプのマット塗装やスチール枠などが合います。
また、室内窓やスリット入りドアを取り入れると、抜け感や光の演出ができ、デザイン性が高まりつつ開放感も演出できます。
サッシや巾木の色は「空気のように溶け込む」カラーが◎
意外と目立つのが、サッシや巾木といった細部のカラーです。
基本的には「床色 or 壁色と同系」に揃えると空間がスッキリ見えます。
黒やブロンズ系のサッシはモダンな印象に、木目系の巾木は温かみのある雰囲気をつくります。
アクセントではなく“背景”として機能させることを意識すると、全体のまとまりが生まれます。
照明は素材と光色の両立が成功のポイント
照明器具はインテリアの仕上げとも言えるパーツです。
デザイン性はもちろんですが、光の色(電球色・昼白色など)によっても空間の雰囲気がガラリと変わります。
例えば木の素材を多く使った空間には、電球色の柔らかい光がよく合います。
照明カバーにガラスや真鍮などの素材を選ぶと、上質なアクセントになります。
おすすめ内装素材ピックアップ|デザイン性と実用性で選ぶ
マイホームの内装をおしゃれに保ちながら、日々の暮らしやすさも重視したいなら、見た目と機能のバランスが取れた建材選びが重要です。
ここでは、近年注目されている代表的な素材をご紹介します。
調湿性と意匠性を両立する壁材:エコカラットなど
LIXILの「エコカラット」に代表される調湿機能付きの壁材は、空気環境を整えつつデザイン性も高いため非常に人気があります。
脱臭や有害物質の吸着効果もあり、トイレや玄関、寝室などにアクセントとして取り入れる方が増えています。
カラーやパターンが豊富なので、コーディネートの自由度も高く、壁に“表情”を加えたいときに最適です。
天井に個性を与える化粧梁や間接照明の工夫
天井に化粧梁を取り入れたり、ダウンライトや間接照明で陰影を演出すると、空間に奥行きや高級感が生まれます。
梁には木目を使ってナチュラル感を出すほか、塗装でモダンに仕上げることもできます。
照明と組み合わせることで、天井までインテリアの一部として活用でき、上級者向けのデザイン演出が可能です。
上張り対応でお手入れも簡単なナオスフローリング
最後に床材の選択肢としておすすめしたいのが、遮音床、床暖房にも上張り可能なナオスフローリングです。
既存の床を壊さずに重ねて施工できるため、リフォームや模様替えに最適で、施工費も抑えられます。
さらに、ワックス不要・水拭きOKといったメンテナンスの手軽さも魅力のひとつ。
デザインも豊富で、木目調やトレンド色を取り入れたラインナップもあり、空間に自然に溶け込みながら実用性を発揮します。


まとめ
マイホームの内装をおしゃれに仕上げるには、色・素材・配置のバランスを意識することが大切です。
床・壁・天井・建具といった各パーツをトータルでコーディネートすることで、統一感のある美しい空間が生まれます。
また、デザイン性だけでなく暮らしやすさやメンテナンス性も考慮して素材を選ぶことで、長く快適に暮らせる住まいになります。
上張り対応でワックス不要なナオスフローリングのように、見た目と機能性を両立した建材は、現代の住まいづくりにぴったりの選択肢です。
これからマイホームの内装を考える方は、ぜひ今回ご紹介した素材選びのポイントを参考に、理想の住まいをカタチにしてみてください。
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