2023年9月1日 皆さんこんにちは!ブログが書けるフローリング職人の池ちゃんです!今日もフローリングに関係するお話しです。長年にわたり、住宅の新築時やリフォームの床材としては、フローリングが最も親しまれていますよね。特に、「根太張り」という工法でのフローリング施工は、その強度と安定性から多くの家庭で選ばれています。しかし、この根太張り工法の強度とは具体的にどのようなものなのか知っていますか?また、他の工法と比較してどのようなメリットがあるのか、選択する際のポイントは何か、といった疑問を持つ方も多いと思います。そこで今回は、フローリングの「根太張り工法の強度」について詳しく解説していきます。 もくじ1 フローリングの根太張りとは2 根太張りフローリングの主な特徴3 適切な根太の選び方と配置4 まとめ:根太張りフローリングの選択のポイント5 専門業者に依頼する場合 フローリングの根太張りとは フローリングの根太張りとは、床材(表層仕上げ材)としてのフローリングを支えるための木材のことで、特に「根太」と呼ばれる角材を使用して下地を構築する工法のことを指します。具体的には、根太という木材を床の下に渡し、その上に下地となるベニヤ板を敷き、仕上げにフローリング材を貼り付ける方法です。この工法は、床の強度を高めるために採用されることが多く、特に日本の住宅においては伝統的な工法として知られています。根太張り、ベニヤ板の捨て張り工法の特徴としては、床の強度確保しつつ、床下からの湿気や冷気を遮断する効果があること、そして床のたわみや音の伝わりを軽減する効果が挙げられます。また、根太の間隔や配置、材質などによってもその性能や特性が変わるため、適切な設計や施工が求められます。しかし残念なことに、材料費を削減するために、本来ならば強度があるラワンベニヤを敷かないといけないのに、強度がない針葉樹ベニヤを使ったり、そもそもベニヤ板を貼らないで、フローリングを直接貼ってしまう業者が存在します。この場合、強度が足りずに、数年後にキシミやたわみが発生するといった事例も数多くありますので注意が必要です。フローリングを施工した後なので、気づいた時にはもう手遅れです。特に、「たわみ」が出てしまった場合は床の底が抜けるリスクがあるので、下地からフローリングまですべてやり直しです。考えただけでも腹がたちますね。 根太張りフローリングの主な特徴 根太張り、ベニヤ板捨て張り工法は、日本の住宅において伝統的に用いられる床の工法の一つです。その主な特徴として以下の点が挙げられます。湿気や冷気の遮断: 根太の配置により、床下からの湿気や冷気の侵入を防ぐ効果があります。これにより、室内の温度や湿度の管理がしやすくなります。床のたわみの軽減: 根太の上に敷くベニヤ板の存在により、床のたわみや音の伝わりが軽減されるため、快適な生活空間を実現します。多様なデザイン: 根太張り、ベニヤ板捨て張り工法を採用することで、さまざまなフローリング材を選択することが可能となり、デザインの自由度が増します。耐久性: 正しく施工された根太張り、ベニヤ板捨て張り工法の床は、長期間にわたって床の性能を維持することができます。これらの特性が理由で、根太張り、ベニヤ板捨て張りフローリングは、新築やリフォームの際の床選びにおいて、多くの家庭で選ばれる理由となっています。フローリングの中には、特に強度の強いフローリングがあります。そのフローリングを使用する際は、ベニヤ板を捨て張りする必要はありません。 適切な根太の選び方と配置 住宅の床を支える根太は、その選び方や配置によって、床の強度や耐久性が大きく変わります。適切な根太の選び方と配置を理解することで、安全で快適な床を作ることができます。根太の選び方: 根太の材質としては、ヒノキ、ヒバ、スギなどが一般的です。また、寸法としては、45×45mmや2階の場合の45×60mmが推奨されています。耐久性や強度を求める場合、質の良い材料を選ぶことが重要です。配置のポイント: 通常、根太は30cmまたは45cmの間隔で配置されるのが一般的です。この間隔の取り方は、根太の中心からではなく、並んだ根太の端から端までの距離で計測します。特に重い家具を置く場所では、間隔を狭めて配置することが推奨されます。DIYの際の注意点: 根太はホームセンターやネットショップで購入できますが、適切な寸法や材質を選ぶことが重要です。また、設置時の工具や技術も必要となるため、初めての方は専門家のアドバイスを参考にすることをおすすめします。根太の劣化について: 長年使用されている根太は劣化することがあります。定期的な点検やメンテナンスが必要です。特に湿気の多い場所や、外部からの影響を受けやすい場所では、注意が必要です。適切な根太の選び方と配置を理解し、正しく施工することで、安全で快適な住空間を実現することができます。 まとめ:根太張りフローリングの選択のポイント 根太張りフローリングは、日本の住宅建築において一般的な床の工法の一つとして広く採用されています。その選択にあたって、以下のポイントを考慮することが重要です。材質の選択: フローリングの材質は、耐久性や見た目、コストなどを含めて、総合的に選んでください。また、特定の樹種、例えばアカシアやウォールナットなどの無垢材は人気がありますが、近年ではシートラミネートフローリングも人気です。根太の配置: 根太の間隔は一般的に30cmまたは45cmとされています。この間隔を適切に設定することで、床の強度や耐久性を確保することができます。選ぶフローリングによっては、ラワンベニヤの捨て張りをしましょう。フローリングの厚み: 一般的に、根太なしで施工する場合、フローリングの厚みは15mm以上、ラワンベニヤの捨て張りがある場合は、厚み12mmのフローリングが推奨されています。施工の注意点: 根太の配置やフローリングの取り付け方法によっては、床鳴りの原因となる可能性があります。適切な施工方法を選択し、専門家のアドバイスを受けることが重要です。DIY vs 専門業者: 根太張り工事はDIYでも可能ですが、専門的な知識や技術が求められるため、初めての方は専門業者に依頼することをおすすめします。最終的に、根太張りフローリングの選択は、住宅の条件や予算、希望する仕上がりなどの要因を総合的に考慮して行うことをお勧めします。 専門業者に依頼する場合 当社は和室から洋室へのリフォームなど、根太張り工法から、予算を抑えられる上張り工法まで、多岐にわたるフローリング工事に対応しております。もし何かお困りで、専門業者に詳しく聞きたいなど、ご相談ごとがあればいつでもご連絡くださいませ。ご相談、現場調査、お見積りは無料で行っております。フローリングのリフォームはリクテカへ