戸建て住宅は築何年まで住めるのか、寿命の長さを知りたいと思っていませんか。
マイホーム生活に憧れている人にとって、戸建て住宅に住める期間は重要なポイントでしょう。
この記事では日本の戸建て住宅の寿命がどのくらいなのかを解説します。
長く住めるようにするためのコツも紹介するので、家を大切にして住んでいきましょう。
もくじ
戸建て住宅の寿命は30年~50年が目安
日本の戸建て住宅の寿命は30年程度が目安です。
長く住む人の場合でも50年程度が一般的になっています。
ただし、住宅は30年~50年が経過した時点で住めなくなるわけではありません。
老朽化によってそのままでは安全に住めなくなる、住宅設備が古くなって住み替えをしたくなる時期が築30年~50年にやってきます。
戸建て住宅の構造と法定耐用年数
戸建て住宅には税法上の法定耐用年数が定められているので寿命の参考になります。
構造によって法定耐用年数に違いがあり、居住用の場合には以下のように定められています。
- 木造住宅の場合 33年
- 鉄骨造の場合 28年~51年(鉄骨の厚さによる)
- 鉄筋コンクリート造の場合 70年
日本で最も一般的な木造住宅では法定耐用年数が33年なので、寿命が30年程度というのも納得できるでしょう。
法定耐用年数が過ぎた時点で取り壊してしまうことはほとんどありません。
実際には築30年以上の戸建て住宅も多いのが現状です。
築100年以上の戸建て住宅も存在
戸建て住宅には築100年以上のものも少なくありません。
奈良時代や平安時代などに建てられた伝統的な木造住宅は各地に現存しています。
既に居住用として使われていない場合も多いですが、安全に住める状態で保存されている建築物はたくさんあります。
また、欧米ではレンガ造りの住宅に長く住む文化があります。
レンガ造りの場合には平均寿命が100年程度です。戸建て住宅は長く住めるように建てられることがわかる事実でしょう。
戸建て住宅の寿命が変わる原因
戸建て住宅の寿命は以下のようにさまざまな原因で変わります。
木造・レンガ造りなどの建物の造りの違いだけでなく、住み方や住む場所による影響も受けるので念頭に置いておきましょう。
- 建物の造りの違い
- 清掃の有無
- メンテナンスの有無
- 環境要因
- 自然災害の発生
例えば、日本は温暖湿潤気候でカビやシロアリが発生しやすい傾向があります。
カビで住宅の構造部分が劣化したり、シロアリが柱に穴を開けたりしてしまうと寿命が縮みます。
清掃やメンテナンスをしていつも建物にとって健康な状態を保つのが大切です。
台風や洪水、津波や暴風などの自然災害によって劣化が進むと寿命が短くなります。
地震が多い日本では地盤が変化して建物が傾くといった問題が生じることもあります。
また、日当たりが厳しい環境では屋根や外壁の劣化が進みがちです。
このように戸建て住宅の寿命が変わる原因は多いので、長く住みたいならできることから対応していくのが大切です。
戸建て住宅の寿命を延ばして長く住むコツ
戸建て住宅の寿命を延ばすためにできることは3つあります。
一生住むこともできるのでコツを押さえておきましょう。
普段からきれいにする
戸建て住宅の寿命は日々の努力によって延ばせます。
普段からきれいにするだけで劣化しにくくなるからです。カビやシロアリが発生しないように家の中も外もきれいに清掃する習慣を作るのがコツです。
水関連のトラブルも劣化の原因になります。
水漏れや雨漏りは建物の構造部分が劣化して住めなくなるリスクがあります。水回りや外壁・屋根は特にきれいにしておいた方が良いでしょう。
定期点検をする
定期点検は寿命を延ばすのに効果的です。
普段からきれいにしているつもりでも完璧な対応ができているとは限りません。
個人が日常的にできる清掃では十分ではない場合もあります。外壁や屋根、フローリングや水回りなどはプロによる修繕や補修が必要になることがあります。
外壁や屋根のひび割れや水回りでの水漏れなどを定期的に点検して、不具合があるときには修繕しましょう。
リフォーム・リノベーションを計画する
リフォームやリノベーションをすると戸建て住宅の寿命は延びます。
耐震性や耐久性を高めるリフォームをしたり、外壁塗装や屋根塗装で住宅の保護性能を高めたりするのが典型的な方法です。
古くて住みづらくなってしまったときにはリノベーションをして、住宅設備を入れ替えたり、間取りを変更したりしましょう。
リフォーム・リノベーションには大きな費用がかかるので計画的におこなうのがおすすめです。
まとめ
戸建て住宅の寿命は日本の木造住宅では30年~50年を目安にできます。
住み方や環境によって寿命は変わるので、長く住めるようにするには手入れが重要です。
清掃・点検を心がけて、建物を守る気持ちで必要なリフォーム・リノベーションをしていくのが大切です。
築100年以上の戸建て住宅もあることを念頭に置いて、ずっと快適に住める家にしていきましょう。